ピアノを弾くグループホームの入居者
                           2017年9月5日
 
 グループホームの職員が「宮崎さん、来てください! 見て! 見て!」と言って、入居されているSさんの部屋に連れていてくれた。Sさんは、いつも「腰が痛い」「そろそろ家に帰らなくっちゃ」「食べたくないのよ」とちょっと元気なさそうにしている方だ。

暗譜でピアノを
そのSさんが、小型のキーボードで音楽を弾いているのだ! 家族が楽しみにと持ってきてくださったのだそうだ。楽譜も見ないで、細い指がすらすらと唱歌を弾く。「旅愁」「きよしこの夜」「野ばら」など。昔は20曲ぐらいすらすら弾けたというが、この日は7曲ぐらい。
私「Sさん、昔、あるいは子どものころにピアノを習ったことがあったのですか?」
Sさん「いいえ、弾いてみたら弾けたのよ」
私「へ~え・・・」

どのキーにも合わせられる
 ご家族が「昔は、テネシーワルツを歌いながらよく弾いていたなあ」とおっしゃったので、ちょっといろいろ楽しんでみようと、私が「秋の夕陽に照山紅葉、濃いも薄いも数ある中に・・・・・」と歌い始めたところ、私のキーに合わせて伴奏をしてくださった! すごい。ちょっと試しに、「あっ、間違っちゃった。ごめん。もう一度お願いしますね」といって、キーを変えて歌い始めたところ、そのキーにぴったりあった伴奏なのだ!! 素晴らしい!

認知症の人は何もわからない? 何もできない?
 とんでもない。すごい力があるのです! もともと少ない人はそれなりに。そんなには力は失われてはいないのです!
 Sさんの誇らしげに、また恥ずかしそうに、うれしそうににこにこしている姿・顔を見ていると、Sさんはピアノと再会できてよかったなあとつくづく思う。
今ある表面には見えない力を探すことがとても大事。


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