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うれしい風の便り     2010年9月5日分

 スイカや桃の季節がやっと過ぎ、梨やぶどうが食べたくなる季節となってきました。先日ぶどうをいただいた方にお礼の電話を入れたところ、なんととても嬉しい知らせを聞いたのです。

統合失調症になってしまって・・・
 患者さんや利用者の方からのいただき物は一切なく、全く個人的なお付き合いの方との交流はあります。この方は、この方は関西にお住まいの方で、10年位前に1回だけ会ったことがある方です。Xさんといいましょう。
 Xさんは、60歳代の男性。娘さんが統合失調症になり、なんかの縁で私に連絡を下さり、いっしょに考え動いたのでした。娘さん(Mさん)は、美しく繊細で笑顔が素敵な女性です。時々、幻視・幻聴があったり、恐怖心で閉じこもってしまったりということがありましたが、普通の人です。その当時20歳代半ばでした。
 その後、ずっと時々会いにきておしゃべりしたり、はがきでのやりとりなどをしていました。
「少し調子が悪く入院したんですが、よくなり退院しました」
「仕事はなかなか見つからないんです」
「母が急死したんです。とてもショックだったんだけど、なんとか大丈夫です」
「自宅にいると甘えてしまうので、アパートを借りて一人での生活をしているんです」
などと話をしてくれていたのですが、今年の春ぐらいに
「宮崎さん、私、結婚したいなあ」
「心当たりの人がいるの?」
「まだいないんだけどね」
といっていたのです。

「結婚が決まったんです」
 お父様のXさんは、私は恐縮していて、何度も遠慮しているんですがずっとぶどうを送ってくださるんです。何も手助けできていないのに・・・。「あの時、本当に神様にであったようだった」「テレビで統合失調症の人たちが自分たちで豊かに生きられるような支援をしているところがあるといっていたが、それを調べてくれないか」などなど連絡をいただいていて、細く長いつながり。
 先日の電話で、「宮崎さん、おかげさまで娘の結婚が決まったんです!」
「それは良かったですね! お見合いなんですか、Mさんが自分で見つけたんですか」
「自分で見つけてきたんです! 相手の方は公務員で、病気のことを承知の上で結婚しようといってくれたんだそうです」
 まだ、Mさんからはまだ連絡がないんですが、私はそれを聞いて、『バンザイ!』と飛び上がって喜んでしまいました! 彼女の嬉しそうな顔が目に浮かびました。何よりも嬉しかったのは、自分の力で『結婚』を手に入れたことです。

 統合失調症という病気は、日本人の10人に1人が罹患する素因を持っているといわれるくらい普通の状態です。誰でもがなる可能性があります。統合失調症になったMさんは2重の意味でいきにくかったと思います。一つは、周囲ではわからないさまざまな症状があって思うようにならない部分があること、もう一つはまだまだ社会の偏見がありそれと向き合って生きることも難しさです。Mさんは、この病気とつきあい・向かい合いながら、自分の力で自分の生き方を前向きに探っていることが当たり前なんだけどスゴイ!!  Mさんは、統合失調症があろうがなかろうが、もともとすごく素敵で“いい人” それをわかってくれて、いっしょに傍で生きていける人が見つかってよかったね! 心からおめでとう!




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